地域に「在宅医療という種」をまき、
患者さんとご家族が
「安心して暮らせるという実」
を豊かに成らせること
当院は、地域の皆様が慣れ親しんだ環境で安心して過ごせること、また地域での在宅医療の認知度と質を向上させることを目的として設立いたしました。
名称に個人名や地名を用いない理由
診療所名に「堀内」という苗字を用いた場合、あくまで私自身に依存してしまい、仮に私が亡くなったのち、他の医師が引き継いだ際に名前が改変されてしまう可能性があります。同じ診療所として地域に変わらずあり続けるという安心感を持っていただくため、個人名を用いておりません。「地名」を用いない理由ですが、今回私が立ち上げる診療所の理念(慣れ親しんだ環境で安心して暮らせる事、医学的に正しいことが必ずしも個々の患者さんにとって正しいとは限らないこと、患者さん毎に異なる価値観、信念を尊重すること、など)が正しく伝わらないと考えました。
「ぶどうの樹在宅診療所」の名称由来
- ぶどう:たわわに実を実らせる果実。ぶどうの実は「慣れ親しんだ環境で暮らせる安心」を表しています。ぶどうの実1つ1つが患者さんとご家族の安心であり、やがてたくさんの実を成らせること、すなわち多くの患者さん、ご家族に安心して過ごせる環境が実現できるように、という願い、想いを表しています。
- 大樹:在宅医療という種を蒔き、はじめは芽が出て小さな木となるところがクリニックのスタート時点です。そこから在宅医療の輪を広げていくことで、やがて地域に広く、深く根ざし、枝葉を伸ばして、地域医療を支える大樹となるという決意を表しています。
上記由来により、「ぶどう+大樹=ぶどうの樹」在宅診療所と命名いたしました。ぶどうの樹は見る角度から様々な顔をみせてくれます。これは在宅医療の多様性(医学的に正しいことが必ずしも個々の患者さんにとって正しいとは限らない事の理解、それぞれの患者さんの価値観、信念を尊重すること)を示したものです。
その他
私は曽祖父の代から続くクリスチャンであり、曽祖父・祖母ともにキリスト教の精神に基づいた地域医療を実践した人物でした。私自身の医療に対する原点・信念は曽祖父、祖母からの影響を強く受けております。イエス・キリストの「わたしはまことのぶどうの木。あなたがたはその枝である」という聖書の一節を覚え、私が道に迷ったときに診療所の名前を思い返し、正しく道を進めるようにとの願いも込め命名しております。